子育てしながら会計事務所で働くって大変?ノマド税理士の実体験を語ります

会計事務所の仕事

こんにちは、ノマド税理士チャーリーです。

最近は若手の女性税理士が増えてきていますし、会計事務所の事務員さんとして働いているのはだいたい女性です。

子育てママにとって会計事務所は働きやすいのか、ノマド税理士の実体験をベースにご説明します。

これから会計事務所で働いてみようかという考えているママさん、ぜひ参考にしてください。

税理士

会計事務所は子育てしやすい? 結論①:会計事務所による

身も蓋もないですが、これが真実です。(;´∀`)

なぜなら税理士業界は個人の会計事務所が多いから

そして、その個人事務所の所長の方針によるから。

数は少ないですが、大手・中堅の会計事務所であれば、産休・育休制度・時短勤務制度が整っており、交代の人員も確保できるでしょうから、まだ子育てしやすいかと思います。

残念ながら、会計事務所の大半を占める個人事務所については、それが通用しないと思っておいたほうがいいでしょう。

ただ、事務所の所長税理士の方針として、子育て優先を推奨していて、実際に子持ち女性スタッフが複数人そんな働き方をしているようなら、融通は効きやすい可能性が高いです。

個人会計事務所は所長税理士が裸の王様的なワンマンが多いので、周りの社員と所長との雰囲気もよく観察しておいてください。

社員と所長との間に変な緊張感があって、やたらと所長を持ち上げていたら要注意です。

和やかで、みんな所長に気兼ねしてない事務所は子育てしやすそうといえるでしょう。

会計事務所は子育てしやすい? 結論②:募集要項による

例えばパート・バイト募集で、勤務条件に「10時~16時、週2~3日程度」とあれば、子育てとの両立は十分可能そうです。

現に、そのような派遣の案件をちらほら見かけます。

特に年末調整時期や確定申告時、産休・育休事務員の代わりに、といった使い方で。

ただ、フル勤務・正社員の場合は、「時短相談可能」とあっても、必ず面接時等に確認しておかないと危険です。

「女性社員が活躍している職場です!」「子持ちママさんも働きやすい職場」という文言だけに騙されてはいけません。

毎日残業して活躍しているのかもしれませんし・・・

長年勤めている子持ちの女性事務員については時短を認めても、働き始めの子持ち女性事務員には認めないこともありますし・・・

子持ちの方で、時短勤務希望、子供が病気の時にはそちら優先、という方は必ず就職する前に確認しておきましょう。

独身女性が多い会計事務所では、パート・バイトとして働く場合は別として、時短勤務や子供の用事で時間に融通を聞かせてもらうのは難しそうです。

「子供さん優先でいいですよ」と言ってくれていても、いざ繁忙期になるとそんなこといいづらいですし、必然的に肩身の狭い思いをすることになるでしょう。

ノマド税理士の実体験

私が未経験で個人会計事務所に勤め始めたとき、ちょうど子供が小学一年生にあがりました。

10人程度の規模で半分以上が女性事務員、子持ち女性は私を含めて3名。

私以外の2名は長年その事務所で勤めあげているので、当然時短です。

私は事務員ではなく税理士有資格者という立場で入ったこともあり、時短は当初から勤務条件に入っていませんでした。

これは納得済みなので問題ありません。

ただ、「学校行事などがあればいつでもいってください、うちの事務所は他にも子育て中の女性が多いからみんなそうしてもらってます」と面接時に言われて、鵜呑みにしたのが間違いでした。

小学一年生は初めての学校イベントが目白押しだったので、税理士試験受験中にあまりかまってあげられなかったこともあり、お休みをもらって積極的に参加していました。

その度に所長に理由を伝え、了承を得て「休暇届」を出すわけです。

小学二年生に上がった初めての参観日、有給もあることだし、一日休みをもらおうとしたら

「参観なんか半日ですむんじゃないか」

と言われたことを今でも覚えています。

すでに区役所での用事や子供の習い事の体験教室もその参観日に合わせていたので、

「他にも用事があるので一日いただけますか」

と伝えお休みをもらいましたが、その直後、目の前で今まで私が出した休暇届を全部見返されました(笑)

ね、最初にいってることと、実際に現場で起こることって違うでしょ。

一刻も早く独立しよう、と決意を固くするきっかけになりましたね。

有給は詳細な理由を伝える必要はありませんし、その理由によって取得させないことは法律違反です。

それ以来、最終的にその事務所を退職するまでの約2年半、休日以外の授業参観に参加したことはありません。

子供の病気で会社を休んだことも遅刻・早退したこともありません。

会計事務所では担当をもつこともあり、特に個人事務所ではなかなか人員の替えがききません。

仕事を複数人でうまくローテーションで回している事務所でない限り、繁忙期に急な休みが入ると業務が回らなくなるのは目に見えてます。

私がいた事務所でも、子持ちのベテラン事務員さんが子供の病気でお休みした時には、土日出勤されてました。

根本的な体制が整っていなければ、子供のために休みを取ったものの、結局どこかでしわ寄せがきて全然楽にならないのが現実です。

私の場合は、実家が近く、両親が子供の面倒をみてくれたので、助かりました。

後から母に聞きましたが、子供は私が知らないうちにマイコプラズマ肺炎にかかり、知らないうちに完治していたこともあります。

そして、会計事務所を辞めた現在、子供の参観日に気兼ねなく行ける喜びをかみしめています。

もともと私が税理士を目指した理由は、子供と過ごす時間を自由に持てるよう独立して稼ぐため。

3年半務めた会計事務所を退職し、子供との時間を優先した結果、理想の生活スタイルに一歩近づきました。

まとめ

結論からいうと、子育てと会計事務所での税理士業務の両立は、大変でした。

子育ては、ほぼしていないといってもいいぐらい。

まぁ、3年間は仕事優先と決めていたので、そもそも子供との時間を諦めていたのですが・・・

いつの間にか私と同じ靴のサイズになっていて、よくぞここまで勝手に成長してくれた、という感じです(笑)

両立させようと奮闘していたら、もっと大変だったでしょうね。

子育てと会計事務所での仕事の両立を実現させたい方は、必ず勤務条件、その事務所にどのぐらい子持ちの社員がいてどんな体制が整っているか、実際にどんな感じで休みをとっているのかを確認しておくことをお勧めします。

いや、とりあえず子育てはおいといて、とにかく実務経験をつんで一日も早く一人前に稼げるようになりたい!と気合が入っている方は、子育て体制にはこだわらず、業務内容と年収重視で事務所を選ばれる方がいいです。

ワークライフバランスを実現したい子育て中ママの、会計事務所選びの参考に少しでもなれば幸いです。

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