【体験記】30歳超えて独学4年で税理士試験に合格した勉強法|テキスト・問題集

【体験記】30歳超えて独学4年で税理士試験に合格した勉強法|テキスト・問題集

こんにちは、独学で税理士試験5科目合格したノマド税理士チャーリーです。

税理士試験挑戦中は夢の中で減価償却し続けていた苦い思い出があります!

今回は

税理士試験に独学で挑戦してみようと決めたけど、
テキスト・問題集はどんなものがいいの?
独学で合格ってホントに可能なの?

と悩んでいる方の疑問に、独学4年で合格した私が実践した勉強方法を踏まえて、お答えします。

本記事では次の内容をご説明します。

  • どんなテキスト・問題集をどうやって揃えればいいのか
  • 各科目の勉強方法のポイント【簿記・財務諸表論、法人税、消費税、事業税、理論】

万人にあてはまる勉強法ではないですので、あくまで一つの成功方法だという目線で参考にしていただくと幸いです。

また、当時は2010年~2014年頃、多少情報が古くなっている点もあると思いますので、そのあたり差し引いて自分に役立つな、と思う情報を参考にしていただけると幸いです。

揃えるべきテキスト・問題集

全体に共通するのは、だいたい次のものは手に入れるということ。

  1. テキスト
  2. 理論用テキスト(TACなら理論マスター、大原なら理論サブノート)
  3. 過去問題集
  4. 基礎問題集(または個別問題集)
  5. 応用問題集
  6. 総合問題集
  7. 理論問題集(ない科目もあり)
  8. 答練(実力テストや模擬テスト等)
  9. 予想問題(できるだけ多く)

テキスト・問題集の選び方

テキストを選ぶ上で大事なポイントを述べます。

  1. とっつきやすそうなものを選ぶこと
  2. テキスト・問題集選びに時間をかけすぎないこと

1.とっつきやすそうなものを選ぶこと

これはかなり大切なポイントです。

特に、一つ目の挑戦科目ではそうすることをおすすめします。

というのも、とっつきやすそうなものを選ぶと、勉強を途中で投げ出す確率が下がるからです。

例えば、こういう経験がある方も多いのではないでしょうか。

資格試験を目指そうと思い立ち、やる気マンマンで、できるだけ内容がたっぷり詰め込まれたテキスト・問題集を選ぶ。(そういったものは大抵書いている内容がカタめで難解な場合が多い)
⇒手をつけてみてもチンプンカンプン、1週間でやる気がなくなる
⇒1か月もたつとテキストを見るのも嫌になる
⇒最終的に勉強するモチベーションが続かず、途中で投げ出す

私も過去、「情報量が多いもの=良いテキスト」だと勘違いして、初挑戦にもかかわらずレベルが高めの難解そうなテキストを満足気に購入したものの、読めども読めども全く頭に入ってこず、テキストを開くのも嫌になって勉強をやめた経験が何度もあります。

「あ、なんかこれならできそうかも!」と感じたものから無理せず勉強を始めるると、最後までモチベーションが下がることなく継続して勉強できる結果につながることが多いですね。

足りない部分は後から補完すればOK。

初めは背伸びせず、「読んでて理解しやすいもの」「(できれば)おもしろさを感じられるもの」を選ぶのが正解。

「勉強を続けること」が合格に近づく第一歩だということを忘れないでください。

2.テキスト・問題集選びに時間をかけすぎないこと

完璧主義者に多いのですが(私もそうでした)、テキスト・問題集の吟味に時間をかけて、実際に勉強に取り掛かるまでにやたらと時間がかかってしまうパターンです。

試験に合格するためにはもちろん、良質なテキスト・問題集は欠かせないのですが、こだわりすぎて肝心の勉強時間を確保できないのは本末転倒。

まずは手元に基本のテキスト・問題集を準備して、とにかく取り掛かりましょう。

1~2か月ぐらいすると全体像がみえてくるので、それから不足しているなぁと感じる部分があれば、改めて揃えればいいハナシ。

個人的な感想としては、そこそこ名の知れているところのテキストに大差はありません。

細かいところまで網羅しているかどうか、という違いはありますが、じゃあ実際それが試験にでる確率が高いか、とうのは別問題。

そもそも短期合格を目指すタイプには、内容を絞っている方が効率的だったりします。

ちなみに、問題集についてはいろんなところのものを解く方が実力はつくなとは思いますが、一カ所のものに絞ってやり続けてもOKです。

まずは細かいことは気にせず、手を広げすぎず、さっさと勉強を始めてしまうことが大切。

下記オンライン講座では、効率的な教材・内容になっているので、無料で試してみるのも一考。

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※わたしも中小企業診断士講座で受講してみましたが、なかなかよくできてました。

テキスト・問題集の手に入れ方

私が試験勉強をしていた2010年~2014年頃は、市販品で良さそうなテキストはそんなに多くありませんでした。

そこで、メインの教材をネットオークションを利用して専門学校のものを手に入れるという荒技で挑みました。

会計事務所の面接などで「独学で税理士試験合格しました」というと、必ず「どうやって勉強したの?」と聞かれるのですが「ヤフーオークションで教材落札して・・・」と答えると、ほぼ爆笑される鉄板ネタになっています。

この、「オークションで落札する方法」は特におすすめするわけではないので、参考にされたい方だけ読んでもらえれば結構です。

今だったらメルカリにも出品されているかもしれませんね。

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ネットオークションでは、欲しいと思ったときにすぐ手に入らない可能性もあるので、前年の12月ごろからオークションサイトをこまめに確認していました。

運がよければ、9月開講の専門学校断念生が出品している、翌年度合格を目指す最新版が出されていますが、たいてい前年落ちのもの(2019年の受験なら、2018年版)しか手に入りません。

一年古いテキスト等で基本的なことをインプットしますので、直前の改正情報が載った冊子もネットオークションで落札し、改正論点を頭にいれることは必須となります。

模試試験や予想試験はネットオークションでないとなかなか手に入らないので、4月~7月頃は目をひからせておいてください。

不足だと感じるところは、市販本で補足します。

簿記・財務諸表論のテキスト・問題集

簿記・財務諸表論のテキスト・問題集については、唯一ネットオークションを利用しませんでした。

基本教材は最もとっつきやすく、手に入れやすかった市販のネットスクールのもの使用。

テキストもイラスト入りで、初心者にもかなりわかりやすい構成なので、独学派にはおすすめです。

巷では、「これだけだと足りない」との評判もあるようですが、私の場合はこれで十分合格ラインに達しました。

ただ、計算部分はこのテキスト・問題集のみでも問題ありませんが、初心者・独学者にとってネックとなるのが「理論部分」。

そもそも、何をどうやって答えればいいのか「?」ですよね。

そこで、財務諸表論の理論部分はTACが出している問題集を手に入れ、だいたい3回ぐらい解きました。

「解く」というより、ひたすら答えを見て写経するイメージです。

そのうち、こういった問いかけではこういう解答を求められているな、ということがわかってきます。

法人税のテキスト・問題集

基本教材はヤフーオークションで落札。

初年度はTACの前年落ちのものを、2年目に大原を追加。

尚、お金に糸目をつけない方は、9月に大手予備校に通い始めたものの次の試験を諦めた組が出品する、ちょっと高めの最新版テキスト・問題集を手に入れてくださいね。

4月から勉強スタ―ト組はぎりぎり3月まで待って、最新版を探してみてもいいです。

専門学校のパッケージはだいたい、テキスト8冊、問題集8冊、理論本1冊(学校によって理論テキスト1冊、理論問題集1冊)のような感じです。

その他問題集は本屋で買えるものはすべて購入していました。

理論はTACのマスター・ドクターを使っていましたが、ドクターは目をさらっと通したぐらいで、あまり重要視しませんでした。

基礎的な個別問題集は、大手専門学校のテキストとセットになったタイプのものでも足りると思いますが、市販の個別問題集も中身をペラペラみて、見たことないような問題があればやっておくといいですよ。

同じ問題集ばかりやっていると解答を覚えてしまうので、いろんな出題方法に幅広くあたっておく方が実力がつきます。

市販品で手に入るテキストとしては、やっぱりネットスクールのものになるでしょうか。

税理士試験必修問題集法人税法 平成30年度版応用編[本/雑誌] / ネットスクール株式会社出版本部
◆◆税理士試験必修理論対策法人税法 2019年度版 / ネットスクール株式会社出版本部

TACや大原の問題集だけなら手に入ります。

消費税のテキスト・問題集

消費税法については体系立っていますし、ボリュームも大きくないので、テキストについてはどこのものでも合格レベルに達しやすいはずです。

私の場合、基本教材はヤフーオークションでTACと大原のものを手に入れ、別途購入したネットスクールのテキストも目を通しました。

個人的にドはまりして、テキスト読むのが楽しかっただけなので、普通の方はいろんなところのものを揃えなくても大丈夫。

専門学校のパッケージはだいたい、テキスト4冊、問題集4冊、理論本1冊、理論テキスト1冊、理論問題集1冊のような感じです。

微妙な違いでいうと、TACより大原の方が細かい部分まで網羅していた記憶があります。

消費税はわかりやすい税法なので、市販のネットスクールのテキストだけでも十分合格レベルまで持っていけるはずです。

そのかわり、問題集はたくさん解いてください。

最後の方になると、個別問題集はほぼ使わなくなるはずです。

いろんなパターンが出てくる総合問題集をひたすら解きましょう。

もはや試験問題は出尽くされた感があるので、改正がはいった論点は理論・計算ともに試験に出やすくなっています。必ず押さえてください。

事業税のテキスト・問題集

基本教材はヤフーオークションでTACと大原どちらも揃えて準備万全で挑みました。

結論からいうと、どちらか一方でいいですし、大差なかったです。

専門学校のパッケージはだいたい、テキスト2冊、問題集2冊、理論本1冊、理論テキスト1冊、理論問題集1冊のような感じ。

法人税のボリュームに慣れると(テキスト8冊)、こんな少ないテキストで大丈夫か?と心配になるぐらいでした。

ボリュームが少ない=論点になるところが限られているので、ひたすら理論を完ぺきにし、問題集をやりこむ必要があります。

問題もパターン化され、理論も条文の数が少ないのですが、出題問題のボリュームがハンパありません。

特に理論。ひたすらスピード勝負になります。

問題を見た瞬間に、考えるより前に手が動く状態まで仕上げましょう。

残念ながら、市販のテキストは見当たりません。

問題集ならTAC・大原とも用意があります。

理論の勉強方法

ずばり、インプット⇒アウトプットをひたすら繰りかえすのみです。

最近は理論ベタ書きではなく、事例に合わせて答えさせるような問題も増えていますが、それでもベースはインプット⇒アウトプットがあってこそ。

とりわけ、コツというのもないんですよね・・・

こんな大量の理論条文おぼえらえるか!と初めは思うんですけど、臨界点を超えると、不思議と定着しているもんなんですよ。

いまだに、理論本の何ページにこんな感じで書かれていたな、と思い出せるぐらいです。

3ヵ月ぐらいはなかなか成果が出ないので、不毛な努力に思えてもグッとこらえて続けてください。

いろいろなやり方があると思いますが、こう見えてもわたしは昭和の女なので、ひたすら書いて覚えました。

この方法はやたらと時間がかかるので、ぜひいろんな意見を参考に、なるだけ時間をかけずに効果が出る方法を探すことをおすすめします

他にも

  • 音でながしてひたすら聞き続ける
  • 小さな声で音読し続ける
  • PCでタイプする

といった方法もあるようです。

理論は定着するまでかなり時間がかかるので、自分に合う方法を早めに見つけてくださいね。

まとめ

独学で税理士試験合格を目指そうと思っても、最初につまづくのがテキスト・問題集選び。

最近では、メジャーな科目については市販品の質もよくなってきていますし、オークションを使えば手に入れられなくはないこともおわかりいただけたかと思います。

独学で挑戦するハードルがちょっと下がったんじゃないでしょうか。

まずはサクサクテキスト・問題集を手に入れて、早速勉強にとりかかりましょう。

「なにがなんでも独学」を推薦するわけではなく、通学・通信・オンライン講座も時間面から考えるとコスパが高いこともあるので、十分リサーチした上で自分にあった勉強法を見つけるのががベストです。

下記オンライン講座では、教材・内容が効率的だと評判。

自分でテキスト・問題集を選ぶのが面倒な方は、無料で試してみるのもアリです。

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※わたしも中小企業診断士講座で受講してみましたが、なかなかよくできてました。

悩むよりまずは行動した方から、次のステップに進めます。

これから、税理士試験突破するぞ!と意気込む方の参考になれば嬉しく思います。

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