【体験記】30歳超えて独学4年で税理士試験に合格した勉強法|スケジュール

税理士試験

こんにちは、独学で税理士試験5科目合格したノマド税理士チャーリーです。

今回は

税理士試験に独学で挑戦してみようと決めたけど、
勉強のタイムスケジュールはどんな感じ?
独学で合格ってホントに可能なの?

と悩んでいる方の疑問に、独学4年で合格した私が実践した勉強方法を踏まえて、お答えします。

本記事では次の内容をご説明します。

  • どんなスケジュールで独学勉強を進めればいいのか
  • 実際の勉強スケジュールと到達度・合否結果を紹介

万人にあてはまる勉強法ではないですので、あくまで一つの成功方法だという目線で参考にしていただくと幸いです。

また、当時は2010年~2014年頃、多少情報が古くなっている点もあると思いますので、そのあたり差し引いて自分に役立つ情報を参考にしていただけると幸いです。

税理士

勉強スケジュールのたて方

スケジュールの立て方はごく簡単で、

必要勉強時間÷試験までの日数=一日に必要な勉強時間

または

必要勉強時間÷一か月(または一日)に割ける勉強時間=必要な月数(日数)

具体的には、まず、それぞれの科目に必要な勉強時間を割り出します。

平均学習時間は以下の通り。

ただし、理論暗記にかかる時間は含まれていないので、下記平均学習時間の倍を見込んでおくといいでしょう。

例えば、法人税なら
平均学習時間 600時間+理論暗記時間 600時間=1,200時間
が実際に必要な勉強時間となります。

次に、4か月間で合格を目指すなら

1,200時間÷約120日=10時間

これが一日に必要な勉強時間。

一日に10時間勉強するとなると、例えば、

9時~13時=4時間、14時~19時=5時間 20時~21時=1時間

ぐらいのイメージです。

一日24時間あるとはいえ、集中力の問題なんかもありますので、実際に勉強に費やせる時間の限界は10~12時間ぐらいでしょうか。

逆に1か月に費やせる勉強時間から、必要な日数を割り出すこともできます。

例えば、平日は3時間、週末は10時間を勉強時間に費やせるなら、一か月で約150時間。

1,200時間÷150時間=8か月

となります。

必要な勉強時間、日数がわかったら、テキストをパラパラめくって、その期間でざっくりどのぐらいの勉強をこなしていくか、スケジュールを立てていきます。

とはいえ、まだ勉強に手に付けていない状態で、実際にかかる時間がわかりません。

「テキストを読み、問題集を解く」という作業を1回転させると、だいたいのボリューム感とかかる時間がわかるので、まずはとにかく1回転終わらせてみて、そのボリューム感から精密なスケジュールを立て直す感じです。

自分が何回転ぐらいさせる必要があるのかに応じて、試験日から逆算のスケジュールを一週間ごとぐらいで立てていきます。

6月・7月は答練(模擬試験や実力テストのようなもの)も組み入れるので、その時間の確保も忘れないよう注意。

理論は毎日続けることが大切です。1~2時間は必要でしょうか。

実録!4か月間の勉強スケジュール

では、実際に私がこなしたスケジュールをご紹介します。

私の場合、勉強専念期間を4か月と先に決めていたので、一日だいたい10時間程度勉強するスケジュールを組みました。

基礎的な部分に2か月費やし、総合問題・答練は3・4か月目で、といった感じでした。

なお、どの科目も一番最初に過去問5年分ぐらいにざっと目を通しておきましょう。

問題と解答に目を通して、問題の出し方・解答の仕方をなんとなく頭にいれて、「最終目標地点はこのぐらい」と設定しておくことが大事です。

やる気のある人は解いてみてもOK。なにがなんやらチンプンカンプンな人は、解かなくても大丈夫。

4か月間で本当に独学合格できるの?と気になる人はコチラの記事参照

一日のスケジュール

下記のスケジュール通りにいくと、一日だいたい10時間ぐらい勉強時間をとっていた計算になります。

子供を保育園へ送った後、朝9時~13時頃まで(途中10~20分程度休憩有)、13時半~18時(途中10~20分程度休憩有)、子供を迎えに行ってご飯・お風呂を済ませ、20時~22時頃まで。

ちゃんとスケジュール通りにこなせたら22時以降は自由時間にしていました。

ただ、はっきりいって最初の頃は、スケジュールを立てたものの集中力が続かず、ついついテレビを見たり、昼寝をしたりしてしまったこともあります(;´Д`)

ですので、最初の1~2か月については実質一日7~8時間ぐらいの勉強時間だったでしょうね。

特に5月はポカポカ陽気でかなり睡魔に襲われるんですよ。そんな時は素直に仮眠とってました!

いつも3か月目の6月頃からエンジンがかかってくる感じでした。

一週間のスケジュール

週日は上記のようなスケジュールでしたが、週末は保育園に預けられないので、子供と遊ぶ時間も作るようにしていました。

結局、週末は一日5時間程度の勉強時間しかとれなかったはずです。

最後の1か月はさすがに、週末子供は実家に預けて朝から晩まで専念しましたけど。

最初の頃は、土日のどちらかは勉強時間を少なくして、思う存分好きなことをする息抜きの時間をつくってもいいかもしれませんね。

月ごとのスケジュール

1か月目

法人税などのボリュームの多い科目は、インプットとアウトプットをやっと1回転こなせるぐらいでした。

消費税で2~3回転ぐらい。

ちなみに、2科目平行時で、です。1科目なら倍回せるはず。

初めて頭に入れるので理解に時間がかかりますし、問題集もほぼ解けない状態ですが、あせらずめげずにやり遂げます。

一回目さえ回せれば、あとは楽になりますのでやり遂げることが大切です

出来は50%以下でいいので、とにかく終わらせます。

テキスト読んでもちんぷんかんぷんでも、とにかくアウトプットの問題集を解くことに重きをおいてください。

なんなら、テキストは読まずに先に問題集を解く⇒テキストを読み返す、のパターンでもいいぐらいです。

半分寝ててもかまいません(笑)

机に向かってるはずなのに、こんなにも自然と眠りに落ちることができるのか、と驚きをかくせない1か月目になることでしょう。

2か月目

アウトプットに重点を置いて、解けなかったところのみテキストに戻って確認します。

ひたすら、問題集を解きまくってください。

法人税であれば2回転、消費税であれば4回転ぐらいさせます。

(※2科目平行時)

途中で「テキストのみ一気に目を通し、体系的に理解する」という作業を短期間(2~3日ぐらい)でこなしました。

3か月目

答練(模擬試験、予想問題)を一日一問解き、理解不足のところは個別問題集・テキストに戻りました。

総合問題集も平行して解いていきます。

ボリューム感も自分の弱い箇所もわかってくるので、ここでもう一度綿密なスケジュールに組みなおして、こなしていきます。

4か月目

3ヵ月目と同様ですが、スピードを上げて回していきます。

基本は答練をこなす毎日で、個別問題集・総合問題集の間違えた箇所を解きなおします。

一度ぐらいテキストのみ一気に目を通し、体系的に理解しておくと安心ですね。

試験前日、理論をさらりと流し読みして、就寝。

前日だからといってジタバタせず、受かるに違いない、と思い込んで眠りにつきました。

まとめ

独学の場合は、自分でスケジュールをコントロールする必要があります。

どんな作業が必要か、どれだけ時間がかかるか、どんな時間配分にするか・・・

すべて自分で判断して、算出して、決定して、さらにこなしていかなければなりません。

学校に行って「ココをしておけばOK」という指示をもらったりできませんので、その意味ではちょっと手間がかかるかもしれないですね。

最初の1か月、めげずにやり遂げられるかが第一段階のハードルになります。

毎日の作業をパターン化して、体に覚えさせることが大切なので、1か月目でいろいろと試行錯誤して、早めに自分に合った方法を見つけましょう。

通学・通信・オンライン講座も手間面から考えるとコスパが高いこともあるので、十分リサーチした上で自分にあった勉強法を見つけるのがベストです。

特に、スキマ時間を効率的に使って試験合格を目指すオンライン講座では、納得の教材・内容になっていると評判なので、無料で試してみるのも一考。

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悩むよりまずは行動した方から、次のステップに進めます。

これから、税理士試験突破するぞ!と意気込む方の参考になれば嬉しく思います。

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